2023年 - ANA国際線燃料サーチャージの高騰とその対策

燃料サーチャージにどう対応するか

みなさん、2023年、海外旅行の計画を立てている人も多いだろう。でも、ANAの国際線を予約しようとしたとき、びっくりするほど高い燃料サーチャージに直面したことはない?このサーチャージ、なぜこんなに高いのか、その理由を探りつつ、私たち旅行者はどう対応すべきかを考えてみよう。

 

 

燃料サーチャージの仕組み

まず、2023年のANAの国際線燃料サーチャージが高い主な理由から。それは、原油価格の高騰為替の変動に大きく関連している。原油価格は、地政学的な緊張、市場の供給・需要のバランス、さらには環境政策の変化など、多様な要因によって左右される。そして、航空燃料はこの原油価格に直結しているため、原油価格が高騰すれば、その分サーチャージも上がるわけだ。

 

現在のANA国際線燃料サーチャージは2022年後半に最高値を更新した後、下落したが再び上昇している。2023年11月時点では、欧州、北米では往復で燃料サーチャージのみで8万円を超える。ハワイは5.3万円、ベトナム・グアム2.9万円となる。

 

ANA燃料サーチャージ(日本発着)

 

原油価格を見てみよう、原油価格は2016年頃に下落に転じた。その期間は燃料サーチャージもなくなり0円となっている。

また新型コロナウイルスが始まり、航空需要がなくなったタイミングで燃料サーチャージもなくなっている。

しかし新型コロナが終わり航空需要が戻り始めると原油価格も高騰し、連動して燃料サーチャージも最高値を更新している。

原油価格の推移(2013年から)

 

*1資源エネルギー庁のエネルギー白書より作成 

為替もまた重要な要素。航空会社は燃料をドルで購入するため、円の価値がドルに対して下がれば、同じ量の燃料を買うのにより多くの円が必要になる。2023年の為替市場は非常に不安定で、これが燃料サーチャージの増加に一役買っている。

 

海外旅行に行くのはいつベストなのか

では、いつ海外旅行に行くのがベストなのか。燃料サーチャージは季節や政治的・経済的な状況によって変動するため、一概には言えないが、通常はオフシーズンや燃料価格が比較的安定している時期が狙い目だ。また、航空会社のキャンペーンや早期予約割引を利用するのも一つの方法だ。

燃料サーチャージは時期によって比較的固定されてしまうが、航空券は需給で上下する。

旅行者が燃料サーチャージにどう対応すべきか。

一つは、航空券の価格を比較検討すること。様々な航空会社の料金をチェックし、最もコストパフォーマンスの良い選択をする。

Googleフライトやスカイスキャナーをうまく使おう。

Skyscanner

Googleフライトはオススメ!

Googleフライト

 

 

もう一つは、旅のスタイルを見直すこと。例えば、直行便よりも経由便の方が安いことが多い。また、短距離の旅行では地球に優しい交通手段を選ぶなど、環境意識を持った旅行を心がけるのも良い。

例えば、東京⇒タイ・バンコクでは直行便のタイ・エアアジアXより経由のベトジェットの方が安くなる。時間はかかるが値段を考慮すると経由便もお得になる。

Googleフライトで旅券の比較

 

2023年のANAの国際線燃料サーチャージは高いが、このように賢く対策を練ることで、より快適で経済的な海外旅行を楽しむことができる。ぜひ、これらのポイントを活用して、素晴らしい旅の計画を立てよう!

サーチャージに対応して素晴らしい旅を